介護老人保健施設(以下:老健)「ゆりの木」は平成17年4月に開所した全100床のユニット型個室の施設です。また併設としてデイケア(通所リハビリテーション)も運営している施設となります。
本来、老健施設は在宅に帰るための「通過施設」として位置付けられ、当施設でも在宅支援をしている一方で、様々な背景により在宅生活が困難で長期的なご利用も出来る従来型老健となります。
日常生活全般に係るサポートは勿論、日々の生活にアクセントとなるような行事や外出支援も積極的に行っています。
医療・介護・リハビリ・栄養・相談 といった各専門スタッフがご利用者様を支援し。同じ敷地内にある入間ハート病院が医療のバックアップとなり、医療が介入すべき状況になった場合も速やかに対応致します。また、
入間ハート病院でご利用可能となった透析の患者様が、在宅でのケアが困難になった時にも施設入所しながら、透析生活が継続出来るように支援いたします。
そして昨今、要介護者が増える一方で介護スタッフが定着しづらい社会課題を解決すべく、IoT技術を活用した介護見守りシステムをいち早く導入し、ご利用者様及び働くスタッフが快適に生活及び業務が出来るようサポートする取り組みも行っています。
透析患者様の運動耐用性は健常者の約半分と言われています。さらに、筋肉量が少ないと生命予後も不良です。また、これらの改善のために栄養治療として工夫された食事を摂取しても、摂取したたんぱく質やアミノ酸は筋たんぱくの合成には利用されにくく、骨格筋減少がおきやすく、フレイルやサルコペニアになりやすいのです。これは安静にしていることより、筋への刺激が不足しているためと言われています。
これらの諸問題を改善するためには運動療法が必要です。最近では運動療法を行うことで腎機能(糸球体濾過率)が改善するという報告もあります。
当院では筋トレなどのレジスタンス運動と有酸素運動を組み合わせた運動療法を行っています。
もともとの運動習慣に合わせ無理の無い範囲の負荷設定で行っています。