体調不良時の糖尿病治療について
~注意すべきことは?薬の内服は?インスリン注射は?~
糖尿病の治療中に、発熱、食欲不振、下痢、嘔吐などで食事ができなくなった場合、以下の対応を行いましょう。
脱水にならないように、
充分に水分をとりましょう。
水、お茶、塩分や糖を含んだスポーツドリンク、スープ、すまし汁、みそ汁など
食欲がない時は、口当たりのよい
炭水化物を優先してとりましょう。
おかゆ、おじや、うどん、ジュース、プリン、アイスクリーム、ヨーグルトなど
糖尿病経口治療薬について
- 中止すべき薬
- ビグアナイド薬
(メトホルミン、メトグルコなど)
- SGLT2阻害薬:
尿と一緒に糖を体外に排泄する薬
(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、ジャディアンスなど)
- ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬と
他の糖尿病治療薬との合剤
(担当医に確認してください)
- 食事の摂取状況に応じて
減量または中止する薬
- SU薬
(アマリール、グリメピリド、グリミクロンなど)
- 速効型インスリン分泌促進薬
(ナテグリニド、スターシス、グルファスト、シュアポストなど)
インスリン注射について
*インスリン治療中の患者様は、食事がとれなくても自己判断でインスリン注射を中断してはいけません。
*患者様の病状、インスリンの種類、インスリン注射の回数、インスリンと経口薬との併用などによって、体調不良時の対応方法が異なりますので、主治医に前もって相談しておきましょう。